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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2004年9月13日 北京 納 篤

中国・新彊阿舎勒銅鉱山、9月10日試験操業開始

 新彊の中国国家305項目弁公室によると、2004年9月10日、中国国内最大の坑内掘り銅鉱山である阿舎勒銅鉱山が試験操業に入った。阿舎勒銅鉱山は“第七次五か年計画”期間中に発見された大型銅、亜鉛鉱床で、金、銀等を含む、中国政府期待の銅鉱山で新彊ウイグル自治区の“第十次五か年計画”重点工程項目として、2002年4月に着工し、建設工事が進められてきた。総投資額は約5.48億元、権益比率は福建紫金鉱業株式有限公司が51%、新彊有色金属集団公司と新彊地質鉱産勘探開発公司が49%となっている。
 同鉱山の可採埋蔵量は3,800万t、銅の金属量95万t、亜鉛35万t(採掘品位は銅2.50%、亜鉛1.08%、銀20~25g/t、金0.5~0.6g/t)と公表されている。2005年末には出鉱量4,000t/日規模を目指し、金属量で銅3.2万t/年、亜鉛1.2万t/年、年間販売収入5億元(銅4億元、亜鉛1億元)を見込んでいる。マインライフは30年。
 阿舎勒銅鉱山の銅精鉱の引き取り先は金川集団公司で、約3,000kmの貨車輸送とのこと。また、亜鉛精鉱は遼寧省の葫芦島製錬所まで5,000kmの旅をするという。2004年に入って金川公司の銅製錬能力の増強は、阿舎勒銅鉱山の銅鉱石を当てにしたものと推測出来る。一方、亜鉛精鉱は、新彊から見ると東の果ての遼寧省、葫芦島製錬所まではさらに遠い。この点について阿舎勒銅鉱山幹部に聴いたところ、5億元の売り上げの中の1割、すなわち5,000万元が輸送費となると言う。それでも採算が成り立つのは、鉱山の従業員が中国一般の鉱山(数万人規模)に比して極端に少ない(総勢360名)こと、金川公司にとっては銅精鉱の安定供給確保としてのメリットが大きいことから、阿舎勒鉱山に多少の価格メリットが有るのかも知れない。また、葫芦島製錬所は亜鉛粉末生産の最大手、有利な価格で買い上げてくれるため、最も近い白銀製錬所を断って葫芦島に輸送するという。いずれにしても輸送コストを帳消しに出来るのは、2004年の金属価格の高騰という現象に頼った訳ではないはずで、どのような計算で採算ベースに乗せようとしているのか、興味が尽きない。

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