閉じる

ニュース・フラッシュ

2005年7月25日 バンクーバー 戸村昌幸

中国人民元切り上げによるカナダ鉱業界への影響

 中国人民元の2%切り上げに関し、更に大きく中国の通貨政策が変わらない限りベースメタル価格への大きな影響はないとカナダの鉱業界は見ている。ここ2年、銅価格は50%、ニッケルは66%上昇と金属価格の上昇は著しく、中国人民元2%の切り上げはそれに比べるとほとんど変化のないようなもので、影響は微々たるものというのが鉱山会社代表らの一致した見解である。論理的には、米ドル価格のベースメタルなどの製品価格は下がるため、中国側は原材料を買い易くなる一方で中国からの輸出価格は高くなる。中国がニッケルや銅を安く輸入し、これらの原材料を使って生産された製品を海外に輸出することになるが、輸入と輸出のバランスが今後どのように変化していくのかを見極めるには、現時点では難しいとアナリストは述べている。
 2004年ベースで全対中輸出総額の約5%(400億USドル)にあたるニッケルを中国へ輸出したInco社のスポークスマンは、小さな変化ではあっても、中国がニッケルを少しでも安く購入できるという傾向はカナダにとって良い影響であるということを強調している。

ページトップへ