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ニュース・フラッシュ

2005年7月25日 調査部 本庄鉄弥

金属価格の変動周期予想はやや的外れ

 業界紙等によれば、2005年初めに予想した2005年の金属価格が軟化する方向との見方はやや的が外れ、LMEのベースメタル指数はこの4か月間で6%の下落となっているものの、最近のデータから今後これ以上下落することはないだろうと見られている。
 銅は例外として、金属価格は、中国の経済成長が一段落したことと、米国・欧州・日本における金属需要低下の影響で、2004年長期に渡る高水準に比べ25%程度下落している。しかし、この景気減退は一時的なもので、2005年の下半期及び2006年の経済活動は回復に向かうとしている。
 Barclays Capital社は、世界のGDP成長率を2005年で3.9%、2006年で4.1%と見込んでおり、長期平均GDP年率3.7%を上回る見通しとしている。2004年の世界GDP成長率は1976年以来最高の4.9%となり、これを金属価格が長期にわたり上昇した要因としている。
 JP Morgan Chase社によると、銀行による世界の購買担当者景況指数(PMI)が8か月ぶりの6月に上昇したと同時に、世界の鉱工業生産量の鈍化が既に安定傾向にあるという。また同社は、2005年下半期の鉱工業活動を上昇傾向とみており、2006年さらに好調になると予想している。
 Barclays Capital社によると、現在の銅価格は依然として、実質ベースで記録的な高値となった1980年代後半に比べて、25%低いことから、供給不足が続く限り、銅価格は2005年末までにトン当たり3,900ドル程度まで上昇すると予測している。

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