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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル コバルト ニッケル
2005年8月29日 ジャカルタ 池田 肇

Coral Bay Nickel、ニッケル、コバルト生産能力倍増

 フィリピンのCoral Bay Nickel社(CBNC)は18日、ニッケル生産能力を2万t/年、コバルトを1,440t/年にそれぞれ倍増する計画でフィージビリティ・スタディを行っていると明らかにした。これはニッケル需要の増加や同相場が上昇しているためだけではなく、親会社の住友金属鉱山の長期戦略の一環である。
 CBNCの出資比率は、住友金属鉱山54%、三井物産18%、双日18%、地元のRio Tuba Nickel Mining社(RTNMC)が10%である。
 この生産能力倍増計画の投資総額は、現製錬所を建設した際とほぼ同様の1億8,500万USドル程度と見積もっている。鉄鋼や、特殊鋼の最近の需要増加や同相場の上昇に対応して生産能力を増強させるものである。設備投資の資金は複数の金融機関から調達する方針である。
 CBNCがこの設備増強計画を決定すると、原料のニッケル鉱石の原料確保が課題となるが、同社はパートナーのRTNMCが経営するPalawamにあるニッケル鉱山で増産させ供給するほか、フィリピン、その他でニッケル鉱石を調達する方針。
 CBNCは現在、RTNMCが閉山した鉱山に山積みされている低品位ニッケル鉱石を原料としてニッケル、コバルトを生産している。同社が現在の年産1万tのニッケルを生産する場合、この低品位で最大20年間供給できる見込み。
 CBNCは同鉱山でHigh Pressure Acid Leach技術を使って、平均1.26%とされる低品位ニッケル鉱石を年間1,600万t消費してニッケル Sulphidesを生産、これを住友金属鉱山・新居浜製錬所に出荷し、電気ニッケル、コバルトを生産している。
 CBNCは2005年4月から生産を開始、操業率は70%に上昇しており、2005年末には100%のフル操業を行う予定。同社は最近、3度目の1,000tのニッケルSulphidesを住友金属鉱山に出荷した。

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