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ニュース・フラッシュ

2005年10月28日 メキシコ 権藤 浩

グルーポ・メヒコ社、ラ・カリダ鉱山労組がスト突入

 地元一般紙(10月26日、27日及び28日付け)等によると、グルーポ・メヒコ(GM)社が保有する、メキシコ・ソノラ州ナコサリ町のラ・カリダ大規模銅露天掘鉱山の労働組合に加盟する労働者約1,000名は、GM社が2003年利益を不正操作(200百万ドル損失)し、労組が要求した2003年配当金支払を不履行したことを不服として、10月25日からストライキに突入し、翌26日に終結した。
 ラ・カリダ鉱山労組リーダーのナポレオン・ゴメス氏は、労組加盟員1,000名以上、同数程度の非加盟員及び臨時雇用者に影響する問題として、財務省及び労働省へ解決を要請した。
 また、労組監視・裁判審議会会長フアン・リナレス氏は、GM社のように労働者やその家族が豊かな生活をおくる権利を尊重しない企業を、受け入れるべきでないと主張する。2002年は生産量減少や金属価格低迷にも拘らず労働者は利益配当を得たが、2003年は売上高が前年を上回ったものの労働者への利益配当はなかったとして、徹底した会計監査の実施が不可欠であると強調した。
 結果として、グルーポ・メヒコ(GM)社の2003年利益配当金不払を不服としてスト突入したラ・カリダ鉱山労組の労働者約1,000名に対して、GM社は、1名当り1万ペソ(926ドル)を10月28日までに支払うことで労組監視・裁判審議会と合意したと報じた。
 スト終結後、労組リーダーのナポレオン・ゴメス氏の話によると、GM社は、財務省から2003年当時、労働者への利益配当金の支払修正を命じられたが履行せず、今回その支払を約束した。さらに今回、財務省はGM社に対し全労働者へのボーナス支給率変更、医療手当3倍等を命じた。2003年分利益配当を受ける労組員は、ナコサリ町に限らずアグア・プリエタ町も含め4,000名以上が対象である。さらに同氏は、GM社が内部に限らず外部100社以上の契約企業との社会的責任の履行を期待するという。
 なお、今回交渉は、労働省において、ハビエル・サラサル労働大臣、ハビエル・ガルシア鉱工業会長、ナポレオン・ゴメス・ラ・カリダ鉱山労組リーダー等の出席の下で合意された。
 GM社は、2002年が売上高2,527百万ドル、損失122百万ドル、2003年が売上高2,530百万ドル、損失200百万ドルである。

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