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ニュース・フラッシュ

2005年10月31日 バンクーバー 中塚正紀

Inco-Falconbridge社合併、Sudburyが鍵

 地元紙等の分析によると、Inco社とFalconbridge社合併効果は以下の通り。
 1. 当該合併の成功の鍵はSudbury Basinであることは多くのアナリストや株主が認めている。というのはInco社の年間ニッケル生産量の約50%、Falconbridge社の年間生産量の約25%がSudburyから生産されており、2社の合併によって、同地域において以下の効果が期待でき、かつ比較的早く実現されるとしている。
1) 新規プロジェクト:2社の合併により、Sudbury地域の拡張は容易になる。例えば、Falconbridge社のFraser Morganプロジェクトは、Inco社のColman/McCreedy Eastプロジェクトとインフラ設備を共用できるなど、コスト削減ができる。
2) 運搬コスト:ミル設備などを共用することで、採掘された鉱石を遠くまで移動させずに精錬出来るなど、運搬コストの削減ができる。
3) 人員削減:2社が合併することで、Sudburyでの雇用者が約100名から150名が削減される可能性がある。
 2. 現在、世界各地で開発中のニッケルプロジェクトは、未完成のインフラ設備の建設、地域の環境・技術調査、地元住民との交渉などを行うのに10年以上かかることが多く、その間に燃料費や材料費の高騰で当初見積もられたコストも表に示すとおり大幅に高騰している。一方、これらのプロジェクトに比べ、Sudbury地域の新たな開発を行う場合、現存するインフラ設備を使用できること、地元地域の環境問題、地域規制などに精通していることから、生産開始時期を早めることができ、コストも押さえられるなど、Inco-Falconbridgeの合併はこれらの観点からも非常に利点があるといわれている。

     新規ニッケルプロジェクトのコスト変化
(USドル)
プロジェクト名
地域
会社
当初計画
現状
Goro
ニューカレドニア
lnco
14億
19億
Ravensthorpe
オーストラリア
BHP Billiton
7億
14億
Koniambo
ニューカレドニア
Falconbridge
16億
22億
Ambatovy
マダガスカル
Dybatec
16億
22億
出展:(グローブ&メール)

 3. また、両社の合併により財政力や開発プロジェクトなどの所有資産を強化できることもアピールしている。その一つに、ブラジルのOnca Pumaを開発しているCanico Resources社の両社保有株は、合併により全体の17.2%を確保することになる。Canico社によると、現在、ブラジルのCarajas地域は新たなニッケル生産地として世界で最も注目される地域であり、CVRD社、Falconbridge社、Anglo American社などがさまざまなステージのニッケルラテライトプロジェクトの評価を行っている。このため、最も早く手がけられるOnca Pumaプロジェクトは、同地域において他の開発者に先んじる重要な戦略的足がかりとして、非常に利点を持っているという。しかし、一部のアナリストは、Inco社はOnca Pumaを以前にCanico社に売った経緯があることから、また買い戻すことはないだろうと見ている。

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