閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年2月9日 シドニー 久保田博志

豪州・Zinifex社、Port Pirie製錬所の鉛汚染対策発表

 Zinifex Limited(本社メルボルン)は、2月8日、Port Pirie製錬所(南オーストラリア州)の鉛排出削減計画「10 by 10」発表した。同計画には、同社のほか州政府、Port Pirie Council、環境保護省が協力して4年間で56百万豪ドルが支出される。
 「10 by 10」計画は、2010年までに、Port Pirie地区95%の0~4歳の子供の血液中の鉛濃度をWHOの基準値10μg/dL以下にすることを目標としている。最近の調査によって、同製錬所周辺の5歳以下の子供600人中60%がこの基準値を満たしていないことが判明、知能・脳の発達への悪影響が懸念されていた。
 Zinifex社は、2003/2004年に製錬所が47tのばい塵と3tの鉛物質を排出しており、目標を達成するには2010年までの4年間に鉛排出量を20%削減する必要があり、大気中の鉛濃度レベルを6か月間ごとに0.05μg/m3減少しなければならないとしている。
 Zinifex社は、2010年までに目標が達成できない場合は、120,000豪ドルの罰金を課せられることになる。また、汚染のひどい地区の住民は移転も検討されているが、州政府は製錬所の閉鎖は考えていない。同製錬所は世界最大規模で人口14,000人の町で700人の雇用を創出している。
 Zinifex社は2006年同製錬所に対して22百万豪ドルの投資を予定している。

ページトップへ