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ニュース・フラッシュ

2006年2月13日 サンティアゴ 中山 健

CODELCO、考古学遺跡に与えた損害に115百万ペソの賠償

 2月1日付け地元紙等によると、CODELCOは、下請け企業が第Ⅱ州の考古学遺跡に損害を与えたため、CODELCOは115百万ペソの賠償金を支払うこととなった。
 本件は当初国家防衛審議会(Consejo de Defensa del Estado:CDE)が民事裁判所に提訴していたが、CODELCOがCDEと示談し、(賠償支払いの)協定を結んだため、CDEは民事裁判所への提訴を取り下げた。
 この事件は、2002年10月、CODELCO Norte事業所の一下請け業者が、水のモニタリング箇所を設定するため、Loa川渓谷地帯のTaira地区へのアクセス道路に車を乗り入れて作業を行ったが、この作業中に川へのアクセス道路の一部が破壊されたほか千数百年前の先史住民が描いた岩石線画に損傷を与えたものである。この地区はチリでも重要な考古学遺跡が最も多く存在する場所で岩石の表面に人間やラクダ科の動物を描写した線画や絵文字が残されている。
 CODELCOは遺跡の修復に40百万ペソ(約77千ドル)を支払った。修復作業は地域住民の許可を得て、Antofagasta大学に依頼した。同大学の遺跡管理者Eduardo Muñoz氏が修復作業責任者となって作業を実施し、11月に終了した。
 またCDEとCODELCOの協定によると、CODELCOは第I州のChinchorroミイラの保存・普及プロジェクトに115百万ペソ(約221千ドル)支払うことになっている。このプロジェクトはTarapaca大学が行っているもので3か年計画であるが、科学者達が行う作業の中でも最も重要な項目と見られているのは、“現存するミイラ及び文化遺物のための環境の安定化”と大学の構内に博物館を建設することである。
 CDEは協定に満足している旨表明しているが、実際に修復作業を行ったEduardo Muñoz氏は協定内容を批判し、“第Ⅱ州の遺跡に損傷を与えたのだから、第Ⅱ州のプロジェクトに役立つ貢献をして貰いたかった”と述べている。

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