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ニュース・フラッシュ

2006年2月21日 サンティアゴ 中山 健

Villarzu総裁、Bachelet次期政権中にCODELCOがチャレンジすべき目標について語る

 2月6日付け地元紙等は、CODELCOのVillarzu総裁との単独インタビュー記事を大々的に掲載した。任期満了まであと1か月余りとなったVillarzu総裁は同インタビューで任期中の成果を強調すると共に、CODELCOが今後チャレンジすべき目標について概要を次のように熱弁を振るっている。
 私は合計11年間CODELCOの総裁を務めたが、この期間を2段階に分けて評価すべきだ。第1段階は1994~1999年で、一時期Marcos Lima氏が総裁を務めていたが、CODELCOにとっては“整備段階”だったと言える。コストを引き下げ、競争力の回復に務めた時期であり、Radomiro Tomicプロジェクトの開発を果たした。CODELCOがチリの銅鉱山業界で確固たる地位に返り咲きを果たした時期だ。
 第2段階は2000~2005年で、変革の時期、CODELCOの一大拡張の時期で、経済的可採鉱量を倍増し、70年間採掘可能な鉱量を確保した。この期間にCODELCOは卓越した見事な競争力を身に付けたといえる。他社を寄せ付けない世界一の資源量を保有し、世界中の金融機関がCODELCOに高い評価を与えるようになった。現在の可採鉱量は銅量で120百万tに達している。
 この鉱量に対する生産計画も立てており、銅価格が1USドル/lbなら採掘が可能だ。勿論、CODELCOはこれ以外にも巨大な潜在的鉱量を保持している。それを含めると埋蔵鉱量は勇に2倍以上になるだろう。それも、現在の技術で考えての話で技術変革を果たせれば鉱量は更に倍増する。
 現在CODELCOは二つの技術変革に取り組んでいる。一つは坑内採掘技術で、El Teniente、Salvador両事業所で良好なテスト結果を得ている。これが完成すれば採掘コストを2~3¢/lb引き下げられる。もう一つはバイオリーチングで、こちらも非常に良い成果を生んでいる。より効率的なバクテリアを特定できたのだ。しかし、こうした研究成果を含めないでも、Goldman Sachsは現在のCODELCOの資産価値を250億ドルと評価している。
 今後、CODELCOがBachelet次期政権下で行うべきことは、2012年までに120億ドル投資して現在の年間生産量170万tを260万tに増やし、更に2015年には300万tに持ってゆくことだ。CODELCOの一番大きなチャレンジはこれらのプロジェクトを計画どおりの期間内に完成させることであり、そのためには現在の経営チームを大幅に変更すべきではない。経営者の大幅な入れ替えがあれば、計画が遅れる可能性もあるからだ。
 120億ドルの投資額のうち、60億ドルは減価償却費で手当てできるが、残りの60億ドルは何らかの形で資金調達しなければならない。全額借款すると、国の格付けが下がったり、他の公社が借款できなくなったり、様々な問題が発生する。理想的なのは何と言っても株式会社化することだ。民営化しなくても株式会社化は可能だ。政府が株式100%を保有し、定款で株式の譲渡を禁止すればよい。銅機密法による軍への納付金問題も一挙に解決するし、取締役会が総裁を選任することになるから、総裁の人選が政治問題化することもなくなる。株式会社化すれば、当然、証券・保険監督局の監査を受けることになるから、業務監査・会計監査の問題も解決するし、予算に大蔵省の承認を取り付ける必要もなくなる。

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