閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年3月1日 メキシコ 権藤 浩

グルーポ・メヒコ社、炭鉱ガス爆発で鉱夫65名が坑内残留

 グルーポ・メヒコ(GM)社HP(2月20日付)等によると、2月19日未明(AM2:00頃)、同社保有のパスタ・デ・ロス・コンチョス(Pasta de los Conchos)炭鉱において、メタンガス爆発による坑内崩壊により鉱夫65名が坑内に取り残されたと発表した。
 同炭鉱はメキシコ・コアウイラ州北部サン・フアン・サビナス町(石炭集積帯)に位置する。
 この爆発事故により、主要坑道の入口が崩壊・閉鎖し、当初78名の鉱夫が閉じ込められた。坑口付近の作業員13名は数時間後に無事救出されたが、地表下150m、坑口から延長2km深部の作業員65名は坑内に閉じ込められた。
 救出作業は、坑内崩壊による2次災害を避けるため重機投入を避け、シャベルやツルハシ等の人力作業で対応している。GM社子会社ミネラ・メヒコ(MM)社アルマンド・ディアス(Armando Dias)保安部長によると、鉱夫は、保安対策として6時間有効な酸素タンクを携帯しており、更に主要通気口は無事で、鉱夫への酸素供給は当面保持されているとコメントした。
 一方、地元紙等によると、メキシコ・フォックス大統領は、鉱夫救済のために速やかに軍隊を派遣したが、救出作業は前進と崩壊の繰り返しで難行しており、爆発事故発生4日後の2月23日付地元紙等によると、救出作業は精力的に継続しているが、坑内に閉じこめられた鉱夫65名の生存は兆候なく絶望視されると報じている。
 今回の爆発事故により、GM社は総売上高の1%を占める石炭生産に被害を受ける。メキシコ証券取引所アナリストによると、GM社のファイナンスへの影響は少ないが、この炭鉱の石炭を利用し自社供給する450MW石炭火力発電所の建設計画が遅延するとしている。

ページトップへ