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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年3月6日 メキシコ 権藤 浩

メキシコ全国鉱夫冶金労組員による全国スト終結と背景

 地元経済紙(3月3日付)等によると、メキシコ全国鉱夫冶金労組(STMMRM)ゴメス(Napoleon Gomez Urrutia)前組合長の呼びかけにより、3月2日に始まった鉱業労働者約26万人のうち23%が参加した不法なメキシコ全国鉱業ストライキ、及びグルーポ・メヒコ(GM)社の合法ストライキは、3日16時頃に終結し、平常操業に戻ったと発表した。
 STMMRM関係の不法ストライキとGM社の合法ストライキは、別々に発生し、直接的な関係はないものの、次のような関係を持つ。
 今回のSTMMRMストライキの背景は、2月17日付けで労働省から指名されたモラーレス(Elias Morales)STMMRM暫定組合長が、1月20日にゴメス前組合長及びその家族を詐欺罪で告訴したことに起因する。
 地元紙等によると、1988年、メキシコ鉱業振興信託(FIFOMI)は、GM子会社ミネラ・メヒコ(MM)社の100%権益保有するカナネア大規模銅露天掘鉱山の5%権益を所有するSTMMRM労組員のためにMultibanco Comermex銀行に口座を開設した。2005年3月、MM社は同労組から5%権益分を55百万US$で買収し、労組員口座に振り込んだ。しかし、ゴメス前組合長は、組合長の権限を利用して同口座から55百万US$を引き出し、その資金を自身及び家族の口座に分散したという。
 さらに、2月19日未明に起きたGM子会社MM社保有のパスタ・デ・コンチョス(Pasta de Conchos)炭鉱爆発事故により、鉱夫65名が坑内に閉じこめられたことがこの問題に加わり、GM社の同炭鉱における保安対策ばかりでなく、STMMRMの組織体質のあり方が問われた。
 このような中、ゴメス氏及び同氏の支持労組員は、この詐欺告訴による検察庁及び財務省の調査開始、労働省の組合長職剥奪介入を不満として、全国労組員へのストライキを呼びかけた。
 なお、3月4日付け地元紙等によると、現在、ゴメス前組合長は行方不明という。

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