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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2006年3月8日 シドニー 永井正博

中国、鉄鉱石価格に上限設定か

 地元紙等によると、中国は鉄鉱石の価格の上限を、現在のスポット価格より20%も安い54US$/tに設定したと報じられている。これは将来の豪州の鉄鉱石の船積みを締め出す動きである。公式的に確認されてはいないが、BHP Billiton社とRio Tinto社は中国の輸入ライセンスに価格制限が課されているといううわさを聞いている。
 もし、これが確認されれば、中国の行動はWTOの取り決めに違反していることになる。
 オーストラリアの外交筋もうわさが事実であることを確認しようとしている。しかしながら中国の外国貿易部の役人はこれらのうわさを否定している。
 鉱業の専門家は、中国が鉄鉱石価格交渉を政治的案件にしてBHP Billiton社とRio Tinto社に圧力をかけているのではないかとの見方をしている。中国の首相、温家宝は4月にキャンベラを訪問する。
 2005年に、中国は鉄鉱石の海上輸送貿易の40%を占め、2007年には45%に上ることが予想されている。鉄鉱石の生産者は、中国の増大する需要に合わせて数10億$の投資を行い、生産能力を拡張してきた。鉄鉱石生産者と日本の製鉄会社による3回目の鉄鉱石の価格交渉は先週来行き詰っている。話合いは既に2週間も経過し2005年より長期化している。年間契約は3月末が期限である。以前、アナリストは、鉄鉱石価格が5~20%上がると予測した。

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