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ニュース・フラッシュ

2006年3月14日 サンティアゴ 中山 健

Pascua Lamaプロジェクトの反対派グループが環境調査のやり直しを求めCONAMAに上申書提出

 3月8日付け地元紙等によると、Huasco峡谷の地域住民は、3月7日、Pascua Lamaプロジェクトの環境調査のやり直しを要求してチリ国家環境委員会(CONAMA)に上申書を提出した。なお、この運動を支援している環境保護団体の職員やNelson Avila上院議員、Aljandro Navarro下院議員も上申書の提出に同行した。
 上申書では、Huasco峡谷の住民は州環境委員会(COREMA)が2月15日付でPascua Lamaプロジェクトの環境影響調査書を承認したことに異議を唱えており、特に、この地方の農業灌漑用水の水源地になっている氷河と地下水系に対する保護の方法に反対を表明し、同プロジェクトの建設を中止して、新たに環境調査をやり直すことを要求している。
 Huasco峡谷保護審議会のMauricio Rios会長は、COREMAの決議はPascua Lamaプロジェクトの環境影響調査書に対して住民が行った反論に答えていないので、改めて環境調査を実施して欲しいと次のように述べている。「我々が合意できないことが沢山ある。我々はプロジェクトのサイト近くにある氷河の安全を計っているが、承認された計画では氷河の安全が確保出来ていない。もし公平で独立した第三者機関が調査を行っていればこのプロジェクトは承認されなかった筈だ。新大統領が選挙中の公約を果たす意思があるなら、プロジェクトに誠実性と透明性を求めて、環境調査のやり直しを命じるべきである。」
 Navarro下院議員は「今回提出した上申書はPascua Lamaプロジェクトの阻止運動としては最後の手段といえる。CONAMAが決議書を出せばそれを覆すのは不可能に近いから」と語っている。しかし、例え今回CONAMAに否決されたとしても、地域住民にプロジェクト反対の道が完全に閉ざされる訳ではない。Rios会長は「やるべきことは何でもやる覚悟だ。若しCONAMAに否決されても国際裁判所に提訴する道が残されている」と強気の姿勢を崩していない。

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