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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年3月16日 ロンドン 嘉村 潤

国際銅研究会の月報(2006年3月)

 国際銅研究会は、3月16日、世界の銅需給に関する2005年速報を発表した。2005年の地金需給は0.2万tの生産超過となり、基本的にはバランスした(2004年は88.7万tの生産不足)。2005年末までの見かけ地金需給は、12月の見かけ地金需給が約18.5万tと大幅な生産超過となり、11月までの需給約18.3万tの生産超過とは対照的に、バランスした市場に戻った。12月の大幅な生産超過は、主に米国・欧州の伝統的な休暇時期における消費減、日本の消費縮小、継続する銅地金供給の増加傾向、12月の中国の見かけ地金消費が2005年平均より下に止まったことによるものである。
 2005年の世界地金消費は、前年同期比1.53%減の1,643.1万tとなった。国別地金消費では、中国9.0%増、インド13.0%増、ロシア9.0%増となる一方、EU9.5%減、日本4.5%減、韓国9.5%減、米国6.0%減となっている。
 2005年の世界鉱山生産は、前年同期比2.8%増の1,491.6万tであった。精鉱生産で3.6%増、SX-EWで0.6%減であった。鉱山稼働率は2005年平均で90.0%、2004年平均の92.0%を下回った。12月におけるチリの鉱山生産量が15.0%増加したにもかかわらず、チリにおける2005年合計の生産量は、本年前半の生産問題により1.7%減となった。地域別で年間の鉱山生産の伸びに貢献したのは、アフリカ(コンゴ、ザンビア)7.3%増、アジア(中国、インドネシア、ラオス)11.7%、オセアニア(豪州、パプアニューギニア)10.0%増で、南北アメリカにおける合計の鉱山生産は、アルゼンチン、ブラジル、カナダの増産がチリと米国(1.4%減)の減産によりバランスされ基本的に変化なしとなった。また欧州の鉱山生産も変化がなかった。2005年の世界地金生産は、1次地金生産が3.9%増、2次地金生産が4.4%増となり、合計で前年同月比4.0%増の1,643.3万tとなった。この増産は、主に中国19.0%増、インド20.0%増、インドネシア25.0%増によるものである。地域別地金生産としては、アフリカやアメリカ大陸における生産は変化なく、オセアニアで3.9%減、アジアで11.7%増、欧州で1.5%増となった。2005年の製錬所稼働率は平均81.3%であった。
 バランスした市場とは少し異なり、2005年の世界の在庫は約4.0万t減少した。取引所在庫は約3.2万t増加し、推計された非取引所在庫は約7.2万t減少した。この比較的小さな相違は、研究会データから除外された報告されない在庫の放出やいくつかの国に対する研究会推計の相違と考えられる。2006年2月末在庫は、主要金属取引所(LME、COMEX、SHFE)合計で199,026tとなり、2月末から41,112t、2005年12月末から42,755t増加した。全ての取引所の倉庫で在庫増となった。2006年2月のLME cash price平均は4,982.40US$/tであった。

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