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ニュース・フラッシュ

2006年3月18日 ジャカルタ 池田 肇

グラスベルク鉱山に対する抗議活動で、警察官・空港職員4名が死亡、数十名が負傷

 地元紙等によれば、16日、パプア州Jayapura市のCendrawasih州立大学で米系フリーポート・インドネシア社が経営するGrasberg鉱山の操業停止を求める学生と治安部隊とが衝突し、警察官・空港職員4名が惨殺される事件が発生した。
 ユドヨノ大統領は、フリーポート社に対する抗議デモが先鋭化し、治安部隊との衝突により負傷者が多数出ている事態を懸念し、破壊行為はインドネシアのイメージを悪化させ、インドネシアに投資を考えている外国企業の投資意欲を減退しかねないとする考えを示した。
 地元メディアによれば、大統領は関係閣僚3名を伴い現地を視察するほか、事態の沈静化に向け最大限の努力を払う。しかし、大規模鉱山投資に対する破壊行為が常態化する場合、外国投資に経済発展を期待する同大統領の方針に大きく影響を及ぼすものと見られている。
 フリーポート社の2005年納税額は12億US$といわれるが、大統領は納税された資金が適正に地方、地域に配分されていないのか、地方、地域において正しく利用されていないのか、問題の所在を明らかにするよう関係者に指示を行っている。また、問題がGrasberg鉱山における環境破壊・違法採掘であるならば法に従い厳正に対処すると述べている。
 同鉱山では、14日もデモ隊がティミカ市のシェラトン・ティミカ・ホテルを襲撃し、その際警察官が矢で撃たれ負傷する事件も発生している。
 一方、フリポート社に対する一連の抗議・破壊活動は、パプア独立運動派によって組織化、扇動された活動と見る向きもある。

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