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ニュース・フラッシュ

2006年3月20日 バンクーバー 中塚正紀

Teck Cominco社、家電リサイクル事業に参入

 地元紙等によれば、先週ブリティッシュコロンビア(BC)州の消費者は2007年央から、テレビ、コンピューター、プリンターなど家電製品を購入する際、リサイクルに関する費用を負担することになったと発表。
 これに先駆け、Teck Cominco社はTrailの製錬所で、これまでゴミとして焼却していた約3,000tの廃家電製品をリサイクルする大掛かりなテストプログラムの許可をBC州環境省から得た。
 同社はTrailにあるリサイクリング会社KC Recycling社の協力を得て、廃棄された家電製品を収集、直径約5cm大の破片に粉砕し、これをTrail製錬所の炉で処理し、プラスチック、木材など可燃物は燃やし、金属は溶かして抽出する。テレビには鉛が多く使われており、溶かした金属から更に、鉛を取り出し、同社鉛製錬所で再生される。鉛の他に、亜鉛やカドミウムも抽出する予定。またケースやフレームなどに使われる、銅や鉄、少量の銀や金などは顆粒合金属として、セメントなどに使われる。
 同社副社長のDoug Horswill氏は、会社にとってリサイクルプログラムで多くの利益を得ることは無いが、Trail製錬所にとっては採算性もあり、地域の社会的利益に貢献する事が重要であると述べた。同社は最終的には廃家電製品を2万tまでプロセスできるようにしたいとしている。現在、同製錬所は、既にリサイクル負担金制度があるアルバータ州から廃家電製品をリサイクル原料として入手しているが、近々、BC州からも入手することになる。
 Teck Cominco社はTrail製錬所で改修した製錬施設を利用し、アルバータ州で集められた廃家電製品から有用な金属を回収するテストを行ってきた。これらのテスト結果を基にBC州環境大臣が同施設に対しモニタリングを行うことを条件に1年間の特別許可を出したことから、アルバータ州の廃家電を引き取り、リサイクル事業に参入することになった。この背景として、BC州政府は2006年2月に新たに廃家電リサイクルの実施に向けて規則改正の検討を進める決定をしており、2007年半ばにはこれが具体的に動き出すことから、同施設がBC州の廃家電製品の受け皿になるものと考えられる。

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