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ニュース・フラッシュ

2006年4月4日 シドニー 久保田博志

オーストラリア、中国とウラン輸出交渉合意

 地元紙等によれば、オーストラリアHoward首相と中国 温家宝首相は、4月3日、ウランの平和利用を規定した原子力保障措置(Nuclear Safeguards Agreement)を条件にオーストラリアから中国へのウラン輸出を認めることに合意した。
 同合意には、「(1) オーストラリア-中国間の核物質の移転は平和利用に限られること、これは第三国を経由した場合も同様、(2) 核物質はそれが消費されて利用価値がなくなるまで同合意に拘束される、(3) 直接的に軍事に利用しない(発電などによる間接利用は可)、(4) 中国におけるオーストラリア産の核物質は、国際原子力機関(IAEA)の保障措置及び国際機関の査察を受ける、(5) 両国は物理的に確実に核物質を保管する、(6) いかなる核物質も供給国の書面による通知なしには輸出されない。」などの内容が含まれている。
 オーストラリアから中国へのウラン供給は、Olympic Dam鉱山(南オーストラリア州)の拡張によってまかなわれるとの見方が強く、近年のウランのスポット価格上昇(約40A$/lb)により、2020年までには対中国ウラン輸出額は300~400百万 A$/年に達すると見られている。
 また、オーストラリアからのウラン輸出量は、中国の年間需要の3分の1となり、鉄鉱石、石炭、天然ガスなどと並びオーストラリア経済の重要な位置を占めると考えられている。

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