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ニュース・フラッシュ

2006年5月9日 サンティアゴ 平井浩二

「Minmetalsとの契約でCODELCOは4億$以上利益を逸失」有力アナリストが発言

 4月27日付地元各紙はCODELCOがMinmetalsと締結した融資売鉱契約に対する批判が再度噴出してきたとしている。CODELCOはこの契約を締結した時、銅鉱石の売値がCODELCOにとって不利な取り決めであるとか、資本市場で資金調達するより高くついた等様々な批判を浴びた経緯があるが、今回は自由経済発展研究所(Instituto de Liberta y Desarrollo)の研究員で有名なアナリストのAna Luisa Covarrubias氏が「現時点に於ける諸条件を当てはめると、この契約を締結したことによりCODELCOは4億8百万$の利益を逸失する計算になる」との試算を行い、同契約締結の妥当性を疑問視する見解を発表した。
 Covarrubias氏の試算によると、CODELCOが15年間に85万tの銅を、現時点の銅価見通し額で販売した場合、15.33億$の収入を得る計算になる。しかし、Minmetalsとの契約では両社50:50の出資比率でPartners Investiment Company Ltd.(Cupic)を設立し、CODELCOはCupicを通してMinmetalsに銅を販売することになっている。Cupicは銅の売上高からMinmetalsの前渡金5.5億$の返済分を差し引いてCODELCOに支払う取り決めとなっており、銅販売代金にCupicの利益の半分を加算したCODELCOの取り分は11.25億$となり、4.08億$受取額を逸失することになるという。
 Covarrubias氏は、契約を締結する時点では、銅価格がこれほど高くなることは誰も予想していなかっただろうが、現在の諸条件を当てはめて試算した結果から判断すると、Minmetalsと締結した契約はCODELCOにとってマイナス効果をもたらすとしか考えられないと語っている。

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