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ニュース・フラッシュ

2006年5月9日 バンクーバー 宮武修一

Inco社、Falconbridge社買収に、Elamet社が懸念

 Inco社によるFalconbridge社の買収につき、米欧の独禁当局の承認が待たれているところ、カナダ地元紙等は、ニッケル生産者である仏Elamet社が難色を示しており、欧州当局に否定的な見方を伝えていることを報じた。Elamet社の懸念は、ジェットエンジン部材に用いられるニッケル超合金の新Inco社による寡占と、今後5~10年内に到来する新規ニッケル案件の開発に伴う市場価格の混乱であるとする。これに対し、Inco社CEOハンド氏は、「市況混乱を招く新規開発は手控えることは自明で、そもそもニッケル新規案件にせよ、新Incoの抱えるプロジェクトのほか、BHP Billiton、Anglo、Rio Tinto、Valle de Rio Doceら最大手が有するニッケル開発案件も存在するほか、ジュニア企業の案件と中国資本の連携による新たな生産も考えられ、新Incoによる支配は杞憂」であるとする。
 Inco社とFalconbridge社の合併について、カナダ独禁法当局の許可は2006年1月に得られており、米欧の決定が当面の焦点となっている。Inco社は、この決定を待つため3度にわたり株式購入期限を延期してきており、現在の期限は6月30日となっている。

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