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ニュース・フラッシュ

2006年5月15日 バンクーバー 宮武修一

カナダ・連邦政府、カナダ企業の外資支配への規制に関する議論

 カナダ連邦議員の中に、海外資本によるカナダ企業の支配について、安全保障に影響があると考えられる場合、連邦はこれを差し止める権限を持つべきだとする動きがある。推進派は下院・産業部会長である与党保守党James Rajotte氏らで、未だ法案作成の初期段階であるものの、不調に終わった2005年の中国MinmetalsによるNoranda社買収提案、今後可能性のあるInco社、Falconbridge社等への外資支配を意識したものになる見通しという。Rajotte氏は、今後成案を詰め、2006年秋を目途に審議入りを果たしたいとしている。
 他方、5月8日の週に、産業大臣Maxime Bernier氏は「カナダの競争力強化と繁栄こそが 最重要事項であり、全ては(自由経済の下、取引の)テーブルに乗っている」と述べた。また資源大臣Gary Lunn氏は、外資による企業買収はルールに沿ったものでなくてはならないとした上で、「(政府は)市場に関与せず」の考えを改めて示すなど、連邦政府中枢は市場開放主義を重んじ、より開かれた市場を尊ぶ判断を行うとみられている。カナダ経済識者の多くもWTOルールに抵触しさえしなければ問題ないとの見方を示している。

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