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鉱種:
プラチナ レアメタル
2006年5月15日 ロンドン 嘉村 潤

Johnson Matthey社、プラチナ2006年レビューを発表

 Johnson Matthey社(英)は、5月15日、同社が白金族市場をレビューするPlatinum 2006を公表した。これによれば、2005年の白金の需要は2%増加し670万ozであった。白金需要の主な内訳としては、自動車触媒需要が33万oz増加し、過去最高の382万oz(回収分77万ozを含む)となった。その増加は、主に欧州における排ガス規制強化と小型ディーゼル車の煤煙フィルター使用の増加によるものである。宝飾製造業者の購買需要は、20万oz減少(9%減少)し、196万ozとなった。これは、高価格による在庫削減と古い宝飾品リサイクルの増加によるもので、特に中国の宝飾需要は、過去7年間で最低のレベルとなった。工業用需要は、9%増加し、167.5万ozとなった。これは、アジアのLCDガラス製造能力の増強、電気産業におけるハードディスクへの使用増加によるものである。
 2005年の白金の供給は、14万oz増加(2%増加)し、663万ozとなった。南ア、ロシア、ジンバブエからの供給は増加し、北米は減少した。南アは計画より少ない2%増の511万ozであった。
 この結果、2005年の白金市場は、7万ozの供給不足と7年連続の供給不足となった。2005年の白金価格は、最終ユーザーの需要とファンド投資により、前半は860~880US$で推移。後半は膨大な投機買いが白金価格を押し上げ、12月には、25年間で最高値となる1,012US$を記録した。
 2006年の白金市場は、最近の終わりのない強気の一次産品市場を背景に、今後6か月の白金価格は1,250US$に達する可能性あり(ただ、この予測後の価格の高騰で既に1,300US$超を記録)。下限としては、最終需要が堅調であることから1,025US$と予測している。
 2005年のパラジウム需要は7%増加し704万ozとなった。これは殆ど宝飾用需要の大幅な増加によるものである。主な内訳として、宝飾製造業者の購買需要は、特に中国市場における急増により54%増加し、143万ozとなった。自動車触媒需要は、自動車メーカーの使用増加の一方、ガソリン車における平均使用量が減少したことで僅かな増加に止まり、381万oz(回収分63万ozを含む)であった。電子製品向け需要は、5%増加し、96.5万ozであった。
 2005年のパラジウム供給は、ロシアからの売却減少、南アによる増産が北米の減産を相殺できなかったことにより、2%減の839万ozとなった。
 この結果2005年のパラジウム市場は、供給超過が継続。供給が容易なことがパラジウム価格への圧力となり、当初9か月は200US$を少し上回るレベルで頭打ちとなっていたが、その後、他の金属市場の影響で投機買いが始まり、2005年12月には297US$となった。
 パラジウム需要は3年連続で増加した後、2006年は需要増減なしとなり、2006年のパラジウム市場は供給超過が継続する見込み。ファンド資金の投機買いが続けば、今後6か月のパラジウム価格は420US$に達する可能性があり、下限は260US$と予測している。

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