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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年5月16日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・銅価格高騰による国庫増収に対する政府案に与党議員団が反対

 5月3日から10日にかけて地元紙等は、銅価格高騰による国庫の増収を海外投資に充てる政府案とそれに対する与党議員団の反対表明を報道した。
 5月2日、Velasco大蔵大臣は、政府が銅の価格高騰による国庫増収分を100%海外に投資出来るようにする法案を国会に提出したと発表した。この法案は銅による国庫収入基金を1本化し、資金を100%海外に投資できるようにすると共に、基金の運営を入札に付すもので、最近国内の外為市場でドルが大幅に下落し、銅以外の輸出産業、特に中小企業に甚大な打撃を与えている問題を打開するために提出されたものである。なお、この法案には年金基金の資金も海外に投資できるよう機能を修正する規定も含まれている。
 これに対し、与党連合の一党、キリスト教民主党の議員団が直ちに反対を表明し、銅の価格高騰による国庫増収の一部を特定の社会問題解決のために使うべきだとの意見を公表した。キリスト教民主党議員団が提唱する社会問題解決は、(1) 政府の医療改革を推進するための公共医療機関の設備改善 (2) 農村地帯への飲料水供給 (3) 貧民街に於けるスポーツ振興 (4) 農業地帯の土壌改良と灌漑整備 (5) 低所得者層向け住宅の建設基金設立 (6) 地方道路網の改善で、銅価格高騰による国庫増収をこれらの事業に使用すべきであるとしている。

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