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ニュース・フラッシュ

2006年5月16日 サンティアゴ 中山 健

チリ・天然ガス供給削減、サンティアゴ及び業界への削減量40%に達す

 4月12日付け地元紙等は、天然ガス供給制限がサンティアゴまで及び、各種工場への供給量の40%削減されたと報道した。サンティアゴ市内の工場ではアルゼンチンが適用している新たな制限の結果、操業に必要な天然ガスが40%削減されており、チリ第II州では既に73%に達しているところもある模様。4月上旬ボリビアで発生したパイプラインの破壊は、アルゼンチンへの天然ガス輸出削減を招き、アルゼンチンでは国内市場需要を補う天然ガス量が減少した。その玉突き現象として、アルゼンチンからチリ北部への輸出に影響を及ぼし、現在、中部地域でも供給削減が見られ始めた。Kirchner大統領はチリの首都圏州へのガスの供給地であるアルゼンティン南部のNeuquenガス田で操業を行うガス生産社に対し、国内市場のため更なる量の生産を要求した。
 一方今回の供給削減は、Gas Andes社がアルゼンチンとチリ中央部を結ぶ同社パイプラインに行っているメインテナンス工事も重なった。チリのMetrogas社は4月中旬メインテナンス業務によりガス供給が減少することをすでに警告していたが、供給が止まったところもある。
 チリ北部でのガス供給削減は、ボリビアがアルゼンチンへのガス輸出を回復させていく中で、通常のレベルに戻っていくものと思われる。
 この供給危機及びエネルギー効率的利用の教訓から、チリ工業振興協会(Sofofa)のBruno Philippi会長より昨日、チリがこの先の更なるエネルギー需要を補うために、原子力エネルギー利用の可能性を示唆した発言があった。

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