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ニュース・フラッシュ

2006年5月28日 メキシコ 権藤 浩

メキシコ・ゴメス支持派労組がカナネア鉱山等で操業停止を示唆

 地元経済紙(5月24日付)等によると、横領疑惑のあるナポレオン・ゴメス全国鉱夫冶金労組(STMMRM)前組合長を支持する同労組は、5月19日にメキシコ労働省へ(ゴメス前組合長の疑惑追求の中止等)要求書を提出したが、同省からの回答がない場合には、5月下旬から60鉱山以上で連鎖的に操業停止を行うと発表した。
 労組は、組合員に対して、組合未加入の労働者を一時的に職場から締め出す全国的な抗議活動を計画しており、操業停止は全鉱山一斉でなく6月初旬まで順次連鎖的に各鉱山で1~3日程度とする。しかし、現在参加を表明しているのは、グルポ・メヒコ(GM)社のカナネア銅鉱山や鉄鋼メーカー等の一部で、実施されても短期間であり、影響は少ないと見られている。
 今回の動きには、別に、全国労働者同盟(UNT)と農工業労働者革命同盟(CROC)が結成した全国自治労組戦線(FUNAS)が、現フォックス政権期間中(5.5年間)に電気料金95.7%上昇に対して最低賃金は10ペソ(約25%)上昇に留まっていること等を理由に、全国民に対してデモ行進の実施や6月8日21時から1時間消灯を呼びかけているが、これに向けて騒ぎを大きくするための動きとの見方の報道もある。
 また、メキシコの鉱業アナリストによれば、ゴメス横領疑惑問題についてゴメス前組合長を支持する労組は、政府等への抵抗の手段が無くなってきており、各鉱山で非組合員を締め出すという最後の抵抗に出ていると見ている。更に、ゴメス前組合長の横領疑惑問題で、55百万US$のうち多くの資金が労組員に限らず政治資金にも流れているとの噂がある中、7月2日大統領選挙を間近に控え、これまで71年間に亘る安定与党PRI時代の官民癒着体質の改革に向けた、少数与党フォックス現政権との戦いが活発化しているとの見方をしている。

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