閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年5月30日 バンクーバー 中塚正紀

カナダ・Teck Cominco社、Inco社株主に受け入れ決定期限を7月24日と通告

 Teck Cominco社は同社のオファーに対する意思決定を7月24日午後8時までとする旨Inco社株主に通告した。これに対しInco社はTeck社のオファーを検討し、同社の見解を早急に出すので、落ち着いて待機していてほしい旨を株主に伝えた。Inco社のFalconbridge社友好的買収オファーは、6月30日で終了する予定。現在、ヨーロッパ規制当局などの調査で既にこれまで3回にわたり期限が延長され、7か月近くも結論を待っている状態。
 一方、Falconbridge社に対しスイスのXstrata社から買収オファーが、先週161億C$で出されており、各社はそれぞれ買収による利益を主張するなど、Inco社、Falconbridge社、Teck Cominco社、Xstrata社4社による今後の動きが注目される。
 アナリストたちは、今後の数か月でカナダベースメタル業界が大きく変化することを予測している。Inco/Falconbridge社の合併が最も理にかなった動きであると思うが、Teck社がInco社を、Xstrata社がFalconbridge社を買収という結論になると感じているアナリストも多い。Inco社株主にとっても、Teck社との合併で得られる短期的な高い報酬と、Falconbridge社との合併で得られる運営コスト低減による長期的な利益を比較し、どちらを取るかの決断をしなければならない。
 いずれにせよ、アメリカとヨーロッパの規制当局の出す結論が大きく影響してくることは避けられない。Inco社とFalconbridge社はカナダの規制当局に対しXstrata社の買収に関する審査を求め、また、その結論を、アメリカとヨーロッパ規制当局による結論が出される前に出さないよう求めている。
 ヨーロッパ規制当局はInco社によるFalconbridge社の買収提案に関する2回目の再検討聴聞会を7月12日に行う予定で、その聴聞会にXstrata社とXstrata社の主要株主であるEramet社(フランス)とGlencore International社(スイス)が出席を希望している。

ページトップへ