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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年6月6日 サンティアゴ 中山 健

チリ・Bachelet大統領、就任後初の教書で銅価格高騰による国庫収納金の使途について言及

 Bachelet大統領は、5月21日の海戦記念日に、就任後初の大統領教書を発表した。社会保障改革、教育改革、技術革新と起業化および安全な市民社会の構築をBachelet政権の四本柱として強調した。そのなかで、特に銅価格高騰による国庫収納金の使途について、次のとおり述べた。
 銅価高による国庫増収は永続的なものではなく臨時収入的性格のものであり、大判振る舞いをして将来銅価が低落した時に大きな財政赤字を来たすことのないよう、極めて慎重に取り扱わなければならない。銅価格高騰による国庫収納金を国内で支出するとドル安になり、他の輸出産業に打撃を与えることになるので、支出するのは極一部分だけとし、大部分は貯蓄に回し海外で運用することとしたい。銅価格高騰による国庫収納金のうち、2006年中に支出するのは次の項目に限定する。(1) 州立病院の整備および医療水準の改善。(2) 治安の改善。(3) 中小農家支援。(4) 中小規模の輸出産業向け保証基金の拡充。(5) 海外留チリ人支援。
 Bachelet大統領が教書の中でこのような説明を行ったのは、最近、銅価格高騰による政府の膨大な臨時収入を各種の社会改革に使うよう強く求める声や、銅価格高騰が引き起こしたドル安で甚大な損害を受けている銅以外の輸出業界に対する補助を求める声が高まっていることを意識した発言であると見られている。なお、2006年銅鉱山業界が税金として国庫に納付する金額は、前年比69%増の110億US$に達する見込みで、これは2006年の国家予算の約1/2に相当する。

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