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ニュース・フラッシュ

2006年6月20日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・CONAMA、Pascua Lama開発計画を承認

 6月14日に地元各紙はCONAMA(全国環境委員会)がPascua Lamaの開発計画を承認し、これにより、Barrick Gold社が同プロジェクトの開発に係る環境当局の最終許可を取得したと報道した。
 Pascua Lamaプロジェクトについては、2006年2月に第Ⅲ州のCOREMA(州環境委員会)が氷河を動かさないことを含めた細かな400の条件を付けて開発を許可したが、農民、環境団体、Huasco峡谷の多くの地域住民から異議申し立てがなされ、CONAMAがこれら異議申し立ての評価を行っていた。6月13日に、CONAMAはBarrick Gold社にPascua Lama開発に対して申し立てられていた46の異議の内、2つを除き他は全て却下した旨の通告を行った。
 通告を受けたBarrick Gold社は「CONAMAは2つの異議申し立てを採用したのみで、COREMAが出した環境許可をほぼ完全な形で認めてくれた。今回CONAMAが取り上げた2つの異議申し立てはプロジェクトの推進とは直接関わりのない事項である。最初に開発する金鉱床がアルゼンチン側にあるので、アルゼンチン当局の許可が得られればすぐに開発工事を開始したい。」とコメントしている。Barrick Gold社の説明では、2006年9月にはアルゼンチン当局の決定が下される見込みである。
 環境諸団体はCONAMAの出した結論に深い不快感を示しており、Fundacion Terramの執行理事Pizarro氏は「市民団体がCONAMAに提出した46の異議申し立ての内、CONAMAは2つだけしか取り上げなかった。この決定は環境当局の判断が企業側に大きく傾いていることを示すものだ。我々はCOREMAが付した400の条件を会社側が厳密に遵守するよう監視を続けて行く。」と語った。また、Huasco峡谷審議会のRios会長は「Barrick Gold社が開発工事を開始する前に、一般の裁判所に提訴する考えで、現在提訴に必要な書類を準備中である。」と語っている。
 アルゼンチン側にも同プロジェクトに対する反対はあるものの、チリ側で起こった反対運動に比べるとそれほど強いものではないと云われている。

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