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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年6月22日 シドニー 久保田博志

豪州・Xstrata社、Mt.Isa地区の鉛健康被害への対応

 クィーンズランド州環境保護庁(EPA)の元幹部が、Mt.Isa地区の「鉛健康被害」への州政府当局の対応が不適切と発言したという新聞報道に関して、同地区の2か所で製錬所を操業するXstrata Zinc`社(Xstrata社の亜鉛・鉛部門、スイス資本)は、6月21日、同社は、従業員及び地域住民の健康と環境に関して重大な関心を寄せ、州政府と協力して鉛排出の抑制と住民の血液検査を奨める等の「鉛健康被害」モニタリングに協力しているとのコメントを発表している。
 EPA元幹部は、州経済に大きく貢献する同社鉱山・製錬所への政治的な要因から、鉛排出抑制に対する適切な対応がなされてこなかったことなどを訴えている。
 Xstrata社が操業する2製錬所からは、2005年、約290tの鉛が排出されたとされているが、地域の医師が過去12か月間に子供を対象に実施された約100件の血液検査の結果では、深刻な健康被害は発生していないとの報告もなされている。
 同様に鉛健康被害が指摘されるPort Pirie地区(南オーストラリア州)では鉛47tが排出され、約20年間のモニタリングの結果、同地区の子供の約60%に高いレベルの血液中の鉛濃度が検出されていることがわかっている。

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