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ニュース・フラッシュ

2006年6月27日 サンティアゴ 中山 健

チリ・2006年新規鉱業プロジェクトに対する投資額は30億US$を越える見込み

 6月13日付け地元紙等は、2006年チリ国内の鉱業投資額が30億$を超える見通しであると次のように報道している。
 Consejo Minero(チリ鉱業審議会)発表のデータによると、チリの大規模鉱山会社(CODELCOを含む)の年間総投資額は、2000年には7億61百万US$であったが、2003年には14億78百万US$に増加、更に2005年には27億US$に増加した。銅価格の高騰を背景として、2006年に入っても業界の投資意欲は衰えを見せていない。
 CODELCOは、2006年に16億US$を投資する計画である。CODELCOの主なプロジェクトは、Gaby鉱床(第Ⅱ州)およびAlejandro Hales鉱床(第Ⅱ州)の開発とAndina鉱山の拡張(第V州)である。Gaby鉱床(埋蔵鉱量5.8億t、銅品位0.54%)の開発は、2006年はじめに既に承認されており、現在建設工事中である。総投資額は約9億US$である。Andina鉱山の拡張は、その第1フェーズとして、現在の鉱石生産量72千t/日を230千t/日に引き上げるため、ベーシック・エンジニアリングを実施中であり、第1フェーズの投資について近日中に経営審議会の承認が得られる見通しである。Alejandro Hales鉱床(埋蔵鉱量3.9億t、銅品位1.16%)の開発については、現在投資に関する事前調査を実施中で、2006年中には投資が承認される予定である。
 民間企業のうち、最も積極的な姿勢を示しているのはBHP Billitonで、年末にはSpence鉱山(第Ⅱ州)が生産を開始する。埋蔵鉱量は4億t、銅品位1%と云われている。また、6月にはEscondida鉱山で低品位硫化鉱リーチングプロジェクトの最初のカソードが出荷される。
 Antofagasta Mineralsは第IV州にLos Pelambres鉱山の新しいEl Mauro廃さいダムを建設する。また同社は2007年にEsperanza鉱山の開発を行うため、現在そのエンジニアリングを実施中である。
 カナダのBarrick Goldは2006年末にPascua Lama金鉱床(第Ⅲ州)の開発工事を開始する計画で、アルゼンチン当局の承認待ちの段階である。チリ側の総投資額は約8億40百万US$になる見込みである。
 探鉱投資は、各社とも新規プロジェクトを求めて積極的に投資しており、2006年の投資額は、2005年の投資総額1億50百万US$を大幅に超える見通しで、過去6年間でおよそ4倍に達することになる。
 2006年のチリの銅生産量は、560万tになると見込まれているが、更に新規プロジェクトからの生産が開始されると、2012年の生産量は670万tに達すると予測されている。

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