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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年6月27日 サンティアゴ 中山 健

チリ産銅業界労働組合、銅価格高騰による特別手当を要求

 6月20日付け地元各紙等は、チリ産銅業界の労働組合が銅価格高騰に伴う特別手当を要求していると次のとおり報じている。
 例年と異なり、2006年の産銅業界の労使交渉における最大の焦点は昇給率ではなく、銅価高騰が続く状況下、労働組合側の要求は明確で、銅価格に見合った特別追加手当の支給を勝ち取ることに絞られている。少なくともチリ主要鉱山の最大手であるEscondidaとCODELCO Norteの組合との交渉は間違いなくこの線で進んでいる。
 Escondidaの労働組合は、会社に提出する団体交渉要求書を取りまとめ中であるが、第II州の生活コストが他の地区に比し9%高いことを理由に給与の13%引き上げのほか、銅価格高騰による特別手当の支給を要求する予定である。給与引上げと特別手当合計で2006年第1四半期に会社があげた利益11億36百万US$の54.37%に相当するという。要求書の正式提出は、会社が税金支払いを免除されるか否かが明確になる21日に行う予定である。組合側の計算では、会社は金・銀等の副産物を市場の実勢価格の1/3で販売しており、そのため利益も所得税納税額も見かけ上、下がっていると見ており、これら副産物売り上げによる利益の一部を労働者にも配分するよう求める予定である。組合側は会社との交渉が始まる前に要求内容を公表することは出来ないとの理由で、その全貌を明らかにすることを拒否しているが、要求書の提出後、15日以内に回答するよう会社側に求める意向であるという。Escondida労働組合のMarin委員長は「銅価格が低迷していた時、我々は会社に協力したにも関わらず、銅価格が上がっても会社は我々の要求を入れてくれなかった。今回の交渉は今迄とは全く違うものになるだろう」と語っている。なおEscondidaと労働組合の団体協約の有効期限は8月2日に切れる。
 一方、CODELCO Norte第1組合Mirta Moreno委員長は特別手当の支給を団体交渉の柱に据え付ける考えで、「要求書は未だ作成していないが、我々は経営の苦しい時に会社に協力し、1999年に給与の凍結に応じた。今は資金的に十分な余裕も出来ている筈で、今度は会社が利益の一部を我々にも配分する番だ」と語っており、今後の成り行きが注目される。

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