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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2006年7月18日 バンクーバー 宮武修一  2006. 7. 18 バンクーバー 室井エリサ

ブッシュ政権、キューバのニッケルを厳しく取り締まる方向へ

ブッシュ政権は7月10日、キューバからのニッケル輸出を厳重に取り締まることを発表。これは政府任命委員会のひとつでカストロ政権を抑圧しキューバの人道的援助を行うことを目的としたクループ、“Commission for Assistance for a Free Cuba”の忠告を受け入れたもの。同グループによるとカストロ政権が得る外貨所得の半分近くがニッケルの輸出によるもので、これはキューバ国民の利益として反映されておらず、カストロ政権の保全や反米運動の資金源、また人道援助の妨げになっているとし、キューバのニッケルを取り締まるためのタスクフォース機関の立ち上げを勧めている。 現状、キューバ産ニッケル精鉱の約50%はカナダのSherritt International社が精錬を手がけている。同社はキューバ政府とジョイント・ベンチャーを組み、2005年は34,000tのニッケル地金を生産した。更にSherritt向け原料を生産するMoa Bay鉱山には設備の拡張計画もあり、今後50%の増産も期待されている。今回のブッシュ政権の表明に対し、Sherritt社の会長Ian Delaney氏は、「なにも新しいことではない。アメリカの共産国に対する禁輸措置は無意味な事だ。」と毅然とした構えをみせている模様。 ニッケル精鉱はキューバからカナダのハリファックスまで海上運搬され、そこから鉄路でアルバータ州のFort SaskatchewanにあるSherritt社の精錬所に送られる。精錬されたニッケル地金は主にヨーロッパ向けとして輸出される。Sherritt社は、他にニッケル副生産物としてのコバルト、またキューバ産の石油ガス、大豆も取り扱う。

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