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ニュース・フラッシュ

2006年7月25日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・Standard & Poor’s、CODELCOの債務高水準を懸念

 7月19日付地元紙等の報道によると、Standard & Poor’s(S & P)はCODELCOの債務が高水準に達していることを懸念し、近い将来同社の海外市場におけるペソ建て社債発行の格付けをA+からAにワンランク引き下げる予定であると発表した。
 CODELCOが借款や社債の発行で投資資金の調達を行う操作をこれ以上続ければ、企業リスクの格付けでマイナスの影響が出る可能性がある。事実、数週間前に、CODELCOのArellano総裁が、2006年度の投資計画を実行するため、必要資金16億15百万$の一部を海外市場における社債の発行により調達すると発言したのに対し、複数の格付け会社がCODELCOの格付けが下り、同社の海外市場における資金調達条件も悪化するであろうと述べた経緯がある。
 今回S & P社が発表したリポートによると、CODELCOは銅生産量で世界全体の15%を占めて第1位を維持している他、銅の埋蔵量、新規プロジェクトの数、鉱石の品位でも1位を占めていることが評価され、国際市場に於けるドル建ての資金調達に関する格付けに付いては継続してA+の格付けを行った。しかし、CODELCOは法律により利益を100%国庫に収納することを義務付けられており、利益の一部すら再投資することが出来ない。このため投資を行うに当っては、借款または社債の発行に頼らざるを得ず、同社の債務が極めて高い水準に達し、信頼度を損ねる結果になっており、近い将来、海外市場におけるペソ建て社債発行の格付けについてはA+からAに格下げされるであろう。CODELCOの格付けが下がると、CODELCOが多額の利益を収納しているチリ国家の格付けにも影響を及ぼす可能性があるとしている。

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