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ニュース・フラッシュ

2006年7月25日 バンクーバー 宮武修一

Xstrata社、Falconbridge社買収条件を引き上げ

 Falconbridge社の敵対的買収を目指すXstrata社は、7月19日、提示条件を引き上げ、一株あたりの株式買い受け金額を59C$から62.50C$に増額すると発表した。現金による全量株式買い受けの条件は変わらず。これはInco/Phelps Dodge社らが7月16日に発表した買収条件の引き上げに対抗する措置。仮にFalconbridge社株主がXstrata社へ株式を売却する場合、先に発表されたInco/Phelps Dodge社の特別配当0.75C$を加えると、一株あたり63.25C$を手にすることになる。Xstrata社による新条件の有効期限は8月14日。
 Xstrata社CEO、Davis氏は、「この提示条件に勝る条件はあり得ない」などと発言し、Falconbridge社の獲得に自信をみせた。他方Inco社CEO、Hand氏は、「7月16日にInco/Phelps Dodge社が提示した条件は、Falconbridge社株主にとって株主利益を最大化するベストな選択であり、これ以上の上積みは考えていない。Xstrata社は今後カナダ投資委員会の承認を得るなどクリアすべきハードルが残っており、Xstrata社への売却にはリスクが存在する」などとコメントし、互いに譲らない構えを見せている。
 Falconbridge社役員会はこのXstrata社の新たな条件への対応を検討していたが、7月24日、Inco社との合併が株主利益を最大化する選択とし、従来どおりInco社提案を支持すると発表した。
 なおInco/Phelps Dodge社による現行Falconbridge社買収提案の有効期限は7月27日。翌28日には、Falconbridge社が設定した時価以下で新株を購入できる新株予約権を既存株主に対して発行できるshare holder right plan(ポイズンピル)が失効することになっている。

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