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ニュース・フラッシュ

2006年8月1日 バンクーバー 宮武修一

Barrick Gold社、カナダNova Gold社に買収提案

 Barrick Gold社は、7月24日、在バンクーバーの探鉱会社Nova Gold社に対して、敵対的な買収提案を行った。株式買い受け条件として、Noba社一株当たりの市場価格に24%のプレミアムを加えた14.50US$を提示、Nova社発行株式の全量をキャッシュで買い取るというもの。買収総額は12億9,000万US$(全希釈ベースで15億3,000万US$)である。翌7月25日、Nova社側はあまりに低い不当な評価であると、Barrick社の提案を一蹴し、Nova社株主に対してこの提案に応じないよう理解を求めた。また併せて、いわゆるポイズン・ピルである株主権利プラン(share holder right plan)を導入し、既存株主に対して時価以下で新株を発行できるよう措置した。
 Nova Gold社の主な資産はアラスカ州のDonlin Creek鉱床、BC州のGalore Creek鉱床の二つの未開発プロジェクトである。Donlin Creek鉱床の含有金属量は、確定鉱量ベースにて金460t、このほか推定鉱量ベースで金423tが別途計上される。現在Donlin Creekプロジェクトは、Nova社70%、Barrick社30%のJVプロジェクトであるが、Barrick社が2007年11月までにBarrick社の費用負担によりバンカブルFSを完成させ、Nova社役員会により鉱山建設の承認がなされる場合、Nova社保有の40%の権益はBarrick社に移転し、JVにおける両社の立場が入れ替わることになっている。またGalore Creek鉱床は、Barrick社の有するEskay Creek鉱山の75km北部に位置する金銅鉱床で、Nova社が100%の権益を保有する。Galore Creekの含有金属量は、確定鉱量ベースで金186t、銀2,340t、銅308万t、また別途、推定鉱量ベースで金223t、銀2,280t、銅226万tが計上されており、現在開発準備の段階にある。
 Barrick社は、Nova社の買収を通じて、北米地域の金資産が確定鉱量ベースで50%強、また推定鉱量ベースでは80%強と著しい増加が見込まれるとし、今回の判断に踏み切った。またBarrick社は同日、Pioneer Metals社の友好的な買収についても発表した。Nova社は、Galor Creekの開発を見据え、7月19日にPioneer Metals社の敵対的な公開買い付けを仕掛けており、一体的な開発を目指していたが、Barrick社はPioneer Metals社に対し、Nova社提案を75%上回る条件での買い受けを持ちかけ、Pioneer側との合意に至ったもの。

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