閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年8月1日 ロンドン 高橋健一

ザンビア・Chambishi鉱山で相次ぐ生産障害が発生

 報道各社によれば、中国CNMC(中国有色金属建設有限公司)が85%の権益を所有するザンビアChambishi銅鉱山において、7月に入ってから、落石事故及び鉱山労働者による暴動が相次いで発生し、生産が一時ストップしたと伝えられた。
 報道によれば、まず、7月21日に坑内における1名の死者を伴った落石事故が発生したため、同日から2日間、生産を一時中断し、この事故について、鉱山における安全管理面での鉱山・資源開発省の調査が行われた模様。
 さらに、鉱山労働者側が要求していた賃金アップを内容とした新たな労働契約の早期実施を、鉱山経営者側が拒否したとし、鉱山労働者が鉱山施設を破壊するなどの暴動が25日に発生し、暴徒化した労働者への発砲事件にまで発展したと伝えられている。以後、7月31日時点までの報道では、暴動は発生した翌日までには沈静化し、鉱山は通常操業に戻っているとされ、今後、労働条件の話し合いの場が持たれる予定であるとしている。しかしながら、暴動発生時の労働者への発砲により、5、6名の鉱山労働者が負傷したとされ、警官が発砲したという説と、中国側経営者が発砲したとする説とが伝えられており、この点については、現在捜査が進められている模様である。また、報道では、ザンビア労働者側は中国側経営者に対し、賃金などの労働条件面での不信感を以前から抱いていることが、今回の暴動発生の背景となっており、さらに、中国経営者による労働者への発砲説もあることから、ザンビア労働者側の不信感がさらに拡大したとの組合側のコメントも伝えられるなど、労使間の緊張感は依然存在しているものと見られる。
 なお、鉱山側の発表では、これらの相次ぐ生産中断により、250tの銅精鉱生産に影響を及ぼしたと伝えられている。
 Chambishi鉱山においては、7月25日に、年産8千t規模の新たに建設された精錬所での銅地金生産の開始が発表されたばかりであった。

ページトップへ