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ニュース・フラッシュ

2006年8月8日 サンティアゴ 中山 健

チリ・Escondida鉱山、スト回避を求め会社側が最終回答案を提示、労働組合は回答内容に満足せずスト決行を表明

 8月5日付け地元各紙の報道によると、Escondida鉱山はストの回避を求めて最終回答案を提示したが、労働組合側は回答内容に満足せず、8月7日からストに突入する決意を表明した。
 会社側は最終回答案で“市場要因による”特別手当6,400,000ペソ*(前回回答案に400,000ペソ上乗せ)と交渉妥結手当て2,100,000ペソの支給および3,000,000ペソの無利子融資を提示した(なおこの数値は中南米の労使交渉史上前例のない数値と言われている)。給与ベースアップについては前回の回答通り3%を維持しており、生産性の向上またはコストダウンに繋がらないベースアップには応じられないとの立場を鮮明にした。
 これに対し、労働組合側は会社が少なくとも5%のベースアップを提示して来ると読んでいた模様で、回答内容に強い不満の意を表明し、ストを断行する構えである。
 労働組合は8月7日に総会を開き会社側の最終回答案を提示してスト決行に対する賛否の投票を行わねばならないが、8月6日の就労時間終了後に機械類の動力スイッチを切り、7日朝からストライキに突入する構えである**
 労働組合が最終回答案に不満の意を表明したことに対し、会社側は態度を硬化させており、今まで慎重な発言を行ってきたEscondida鉱山のMauro Valdes副社長も「総会では機密投票を行うべきだ。そうでなければ、組合執行部に気兼ねして賛成票を投じる組合員が多数出るだろう」と組合幹部への不信感をにじませる発言を行っている。
 なお、CODELCOのAndina事業所でも10月に労働協約の改定交渉を行う予定になっており、CODELCO Norte事業所でも11月に交渉を行うが、これらの交渉にはEscondidaの妥結額が大きな影響を与えることになる。
*1US$=541.78ペソ(2006年8月7日)
**8月8日付け業界紙等によればスト突入との報道あり。

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