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ニュース・フラッシュ

2006年8月14日 メキシコ 権藤 浩

メキシコ・アルマサン鉱業会議所書記長がメキシコ鉱業投資環境の歪みを語る

 地元経済紙(8月7日付)等によると、メキシコ鉱業会議所(Camimex)セルヒオ・アルマサン(Sergio Almazan Esqueda)書記長は、2006年2月19日未明に発生したパスタ・デ・コンチョス(Pasta de Conchos)炭鉱の炭鉱夫65名死亡事故が鉱山での安全性確保、また、メキシコ全国鉱夫冶金労組(STMMRM)の内紛が企業内での労組間信頼性を著しく失墜させた。この結果、メキシコにおいて、これまで順調に拡大し、今後とも国の発展に繋がる、鉱業分野への国内外からの投資環境は歪められたと語った。
 最近のメキシコ鉱業事情は、2005年鉱業生産額は49億US$となり、前年の30億US$から大幅に増加した。社会保険(IMSS)の登録雇用者数も、2000年28.6万人には及ばないが、2004年25.7万人から2005年26.4万人に増加した。
 鉱業分野への投資額も、近年最低だった2002年257百万US$から2005年912百万US$まで3倍以上も上昇した。さらに、現在、メキシコでは、銅、金、銀を対象にした8つの鉱山開発プロジェクト(ソノラ州4件、残りはチワワ州、ゲレロ州、サンルイスポトシ州)が、2007年からの操業開始に向けて建設中であり、国内及びカナダ資本を合せた投資額は約13億US$である。しかし、2006年に入り、グルーポ・メヒコ社やビジャセロ(Villacero)社が所有する鉱山で発生した違法ストライキの影響により既に750百万US$の経済的損失を被った。
 また、鉱山災害状況は、米国が年間約50件の災害が発生している中、メキシコは年間約20件と災害の少ない国の1つである。企業は保安規定を遵守し、2005年は衛生・保安対策、教育費として250百万US$を費やしたものの、2006年に入り今回の炭鉱災害は発生した。
 このため、2006年はメキシコ鉱業分野への投資環境は厳しさを増したが、投資額としては、2006年は2005年並みを期待しているとする。

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