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ニュース・フラッシュ

2006年8月16日 調査部 神谷夏実

Falconbridge、Incoを巡る、新たな買収の展開

 8月15日、Xstrataは、Falconbridgeに対する買収提案に対し、既に取得済みの株式20%を含みFalconbridge株式の92%を取得したと発表した。これにより、XstrataはFalconbridgeの買収にほぼ成功したことになる。また、同日、ブラジルCVRDが、Incoに対する買収を発表し、今後は、Incoを巡って、Phelps Dodge、Teck Cominco、CVRDが買収合戦を展開する見通しとなった。
 XstrataによるFalconbridgeの買収によって、新生Xstrataは、グローバルな鉱山企業となる見込み。Xstrataの株式の15%をGlencore(スイス)が所有しているが、Xstrataが生産する金属のマーケティングをGlencoreが行っており、今後Glencoreによる市場影響力が高まる可能性が出てきた。Glencoreは、既にXstrataのバナジウム、フェロクロムならびに2003年に買収したMIM(豪)のベースメタル販売権を有しており、今後、XstrataとGlencoreによる採掘事業とマーケティングの動向に注視する必要がある。
 一方Incoは、Phelps Dodgeによる買収オファーが優先するとしながら、CVRDとの協議も行う姿勢を見せている。また、Teck ComincoのCEOは、豪州Kalgoorieでの会議で、Incoの買収にこれ以上深入りせず、他の買収オプションを選択する可能性を示唆している。

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