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ニュース・フラッシュ

2006年9月5日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・Escondida鉱山のストライキ8月31日に終結

 Escondida鉱山の労働組合は8月31日Antofagasta 市内で組合員総会を開催し、ストライキを終結することを決議した。
 Escondida鉱山のストライキは、8月20日に会社側が最終回答として、(1) 協約期間3年間の改定案(ベースアップ4%、特別手当9,500,000ペソ)と(2) 協約期間4年間の改定案(ベースアップ4%。但し最終年に1.3%の上乗せ、特別手当13,000,000ペソ)の2案を組合に提示したが組合側がこれを拒否したまま労使双方の話し合いは行われず、膠着状態が続いていた。事態を重く見た会社側からの申し入れにより、8月30日に10日振りに協議が再開され、この結果、組合側代表は会社側が提示した新改定案を高く評価し、本改定案を採択するよう組合員を説得することを約束、ストライキ終結の予備合意書に署名した。なお、会社側の提示した改定案は以下のとおり。
* 協約期間40か月t
* 実質ベースアップ5%
* 特別手当9,000,000ペソ(交渉終結手当2,500,000ペソ、銅価高手当6,500,000ペソ)
* 無利子貸付金2,000,000ペソ
* 4 X 4の特別交代制(各労働者4日労働、4日休日の交代制)を2013年まで継続
 これを受けて、組合側は8月31日、組合員総会を開催。労働監督局職員立会いのもと、スト終結の賛否を問う投票を行った結果、出席組合員1,729名の93%が前日組合幹部と会社側の署名した予備合意書に賛成票を投じたため、直ちにストライキ終結を宣言、9月1日には全従業員が職場に復帰した。なお、専門家によると、プラントの運転再開には1-2日、銅量3,600t/日のフル操業に達するには約1週間かかるという。
 ストライキが急遽解決した背景には、ストがこれ以上長期化することを嫌った会社側が5%という高いベースアップを提示したことと、早期妥結を願う組合員が徐々に増え始め、組合側としてもこれ以上団結を保つことが難しい情勢になりつつあった上、ストライキを長引かせてももはやこれ以上のベースアップは勝ち取れそうにないと判断したことによるものと考えられる。

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