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ニュース・フラッシュ

2006年9月12日 バンクーバー 宮武修一

カナダ・Blue Pearl Mining社、米Thompson Creek Metals社の買収を発表

 在トロントのモリブデンベンチャーBlue Pearl Mining社は、9月5日、モリブデン単身の鉱山業に特化する米中堅Thompson Creek Metals社を、5億7,500万US$で買収することに双方合意したと発表した。2004年のモリブデン生産統計によれば、Thompson Creek社の生産量は世界生産の5%を占めており、これはCODELCO(19%)、Phelps Dodge(13%)、Grupo Mexico(8%)に次いで大きい。この度の買収によりBlue Pearl社は一躍モリブデン生産大手の一角を占めることになる。
 Blue Pearl社はカナダ・ブリティッシュコロンビア(BC)州のDavidsonモリブデン・プロジェクトを有するが、現在のところ開発準備中で、生産は無し。他方Thompson Creek社は米アイダホ州のThompson Creek鉱山および処理プラント(同社事業権益100%)、ペンシルバニア州のLangeloth精錬所(100%、年間煤焼能力3,500万lb)、カナダ・BC州のEndako鉱山および精錬所(同社75%、双日25%)を保有する。
 今回の買収はDavidsonプロジェクトについての統合効果も大きい。Davidsonの開発に当たっては、周辺環境への配慮から現地選鉱施設の建設が困難で、粗鉱をEndako鉱山に運搬し煤焼までを委託処理することが念頭に置かれていたが、今回の統合により一定のコスト削減が見込まれることになる。
 両社はモリブデン市況によっては今後Blue Pearl社による追加的な現金支払いにも合意、例えば2009年末まで15US$/lbを越えて市況が推移する場合、2010年までに1億2,500万US$を支払うことになる。加えてPlue Pearl社はThonmpson社が現有する790万lb相当のモリブデン在庫についても2,335万US$にて別途購入することにも合意した。
 2006年のThompson社のモリブデン生産見通しは2,600万lb。現下の市況は28~30US$/lb程度で推移するが、平均操業コストは4.12US$/lbであるという。Blue Pearle社副社長Svela氏は「モリブデン市況が大変好調であり、生産者の買収には良い時期」。また「今回の再構築により今後市況が10~12US$/lbの水準に低下するにせよ、十分快適な水準である」と述べた。発表の同日Blue Pearl社株価は75%上昇し、6.86C$に達した。

鉱山名
権益比率
残存鉱命
可採金属量
平均操業コスト
Thompson Crk
100%
10年
148 mil lb
3.68US$/lb
Endako
75%
7年
66 mil lb
5.11US$/lb
Davidson(準備中)
100%
53 mil lb +
7~8US$/lb
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