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ニュース・フラッシュ

2006年9月26日 シドニー 永井正博

ABARE、2006年-2007年度の鉱物輸出見通し公表

 オーストラリア農業資源経済局(ABARE)は、2006年第3四半期のコモディティレポートを公表し、2006年/07年度の鉱物輸出見通しを公表した。
 同レポートは、資源ブームは、鉄鉱石、銅、金にリードされ2007年まで続くと見られるが、記録的な価格を引き下げる生産増により需給がバランスし始めていると説明している。
 鉱山生産は、主要なプロジェクト投資が完成したことにより、10.3%増加すると見通される。2006/2007年度の鉱物資源輸出は、17.7%増加して1,080億A$となると見込まれる。
 鉄鉱石の輸出額は、35.9%増加して173億A$。鉄鉱石のベンチマーク価格は、世界の供給が中国の供給増により、次第に価格低下するが、それまでに10%上がると見込まれる。(2006年度:19%上昇、2005年度:71.5%上昇)
 金の輸出額は、31.2%増加して93億A$。生産は12%増の280t。2007年の平均価格は646US$/oz(2006年606US$/oz)と見込まれる。
 銅(精鉱・地金)の輸出額は、44.2%増加して81億A$。これは、北部準州、クイーンズランド州、西オーストラリア州の輸出能力の増加による。しかし、平均価格の9%ダウンにより減少した分もある。
 亜鉛(精鉱・地金)の輸出額は、28.6%増の33億A$。価格は引き続き上昇傾向とみられる。
 一方で、中国は石炭、アルミナ、鉄鉱石の国内生産を増やし、オーストラリアからの輸入を削減している。オーストラリアの原料炭の生産は過去3年間で11百万t増加したが、中国の生産は107百万t増加している。さらに中国はオーストラリアからの輸入を2006年上半期で40%カットした。同様にオーストラリアの鉄鉱石の生産は過去3年間で50百万t増加している一方、中国の生産は、123百万t増加している。ここ3か月だけでも、中国は鉄鉱石を70百万t生産している。以上の状況が、オーストラリア鉱物の輸出の不安材料と見られている。

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