閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年10月3日 バンクーバー 宮武修一  2006. 10. 3 バンクーバー 武富義和

カナダ天然資源大臣、BC州鉱物資源探査協会にて4つの施策について講演

9月29日、Gary Lunnカナダ連邦天然資源大臣は、バンクーバーで開催されたBC州鉱物資源探査協会主催の朝食講演会の場で、BC州などが直面する課題などに関して今後連邦政府が推進してゆく4つの取り組みについて述べた。 第1に、開発プロジェクトの承認に係る手続きを効率化するとし、具体的には審査窓口の一元化、検討期限の明示、州政府と連邦政府役割の一層の明確化を掲げた。現状、カナダ全体で52件の開発許可申請中の鉱物資源開発プロジェクトが存在しているが、このうち25件はBC州内のプロジェクトである。このため、とりわけBC州鉱業者の間ではこの問題に関心が高く、現状では承認手続きにあまりにコストを費やすとし、政府に強く改善を求めていた。 第2に、基礎的地質調査を拡充し地質図幅などを整備、基礎情報インフラを整備するほか、エネルギー、鉱物資源の賦存可能性地域をピンポイントで提起するための地球科学的な研究に取り組むとした。 第3に、企業がカナダ国内の探鉱を行うにあたり、資金調達のインセンティブになっている現状のスーパーフロースルー株制度を引き続き堅持すると述べた。2006年1月に行われた連邦下院選挙では、スーパーフロースルー株制度について政権の座にあった自由党は廃止、他方ハーパー党首の率いる野党保守党は存続を主張したが、結局保守党が勝利、保守党が政権与党となる政権交代が生じたことにより、本制度は維持されることになった経緯がある。 第4に、現在博物館となっているBC州ブリタニア旧鉱山・選鉱所に対し、連邦政府が5百万C$の資金を負担し、新たなカナダ鉱山業のショーケースとするよう全面改修する旨を約束した。同鉱山は2010年冬季五輪が行われるバンクーバーおよびウィスラー間の幹線道路沿いに位置しているが、とりわけ選鉱所の外装の衰えが著しく、BC州鉱物資源探査協会は、一般に募金を働きかけるなど、その維持に努力していた。同鉱山では、坑内での削岩、浮遊選鉱の実演、重機の展示などがなされ、一般に対して幅広く解放されており、鉱山業への理解啓蒙の役割を担っている。 Gary Lunn大臣はBC州出身。青年時、鉱区取得のための杭打ちや地化学試料の採取のためフィールド作業に従事したことがあり、楽しい思い出と語っていた。この日提示された4点の施策はいずれもBC州鉱業従事者にとって望ましいものであり、大臣もこれほど拍手を受けた講演は無いとも述べていた。

ページトップへ