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ニュース・フラッシュ

2006年10月16日 バンクーバー 宮武修一

PNG沖海底熱水鉱床、Nautilus社ドレッジ企業と提携し採掘

 在バンクーバーのNautilus Minerals社は10月4日、同社が100%の権益を保有するPNG沖海底熱水鉱床Solwara鉱区の開発にあたり、世界第二位のドレッジ企業であるベルギーのJan De Nul社と提携して採掘を行うことを発表した。両社間の合意によれば、Jan De Nul社は、今後1億US$程度の自社負担により全長191mの専用の採鉱船を建造し、コントラクト・マイニングのオペレータを担う。Jan De Nul社は海底の鉱石を揚収し、陸上に建設予定の選鉱所に搬入することにより、鉱石1tあたり75US$の対価をNautilus社から得る。他方Nautilus社は、今後1億2000万US$を投じ二機の遠隔操作可能な海底採鉱機、ポンプ、1800m長のパイプ等を開発、これをJan De Nul社に売却し、生産開始後、対価としてJan De Nul社の毎月のコントラクト・マイニングによる売上の6.5%を得る。船上採鉱システムの採掘可能深度は1700mで、採掘規模は日産6000t。2009年の生産開始を見込む。現在、Nautilus社は環境ベースライン調査を実施しているほか、開発許認可を得るための環境インパクト調査を行うコンサルタントを選定中である。
 Nautilus社CEO、David Haydon氏は、「海洋底の銅、金、亜鉛資源開発について本プロジェクトは世界初の試みであり、新たなマイニングの夜明けを告げるもの。オフショアの石油・天然ガス生産が現在の社会に不可欠であるよう、将来非鉄金属資源についても海洋底開発は不可欠になるのではないか」、また「海洋底資源の開発初期投資の額は同規模の陸上の銅鉱山開発よりも小さく、加えて採掘に伴う環境負荷、労働災害の点でも有利である」などと述べた。
 Solwara鉱区は、PNG、ニューブリテン島の北方のビスマルク海に位置する。鉱石は銅・金・亜鉛に富む塊状硫化物で、Solowara 1地区の平均分析品位はAu:15.5g/t, Cu:10.8%(試料88個)、Solwara 2,3地区でAu:10.3g/t, Zn:22.1%、(試料68個)。またSolwara 4地区には閃亜鉛鉱に富む噴気チムニーが幅150m、延長250mにわたり分布することが把握されている。

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