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ニュース・フラッシュ

2006年10月23日 バンクーバー 宮武修一

カナダ・Imperial Metals社、bcMetals社へのTOBの取り下げを検討

 在バンクーバーの産銅中堅Imperial Metals社は、10月20日、カナダのベースメタル探鉱企業bcMetalsに対する敵対的TOBを取り下げるよう検討していると発表した。Imperial Metals社はbcMetalsの株式を一株当たり0.95C$の全額現金にて買い上げる買収提案を9月8日に一方的に発表していたが、bcMetals社経営陣は、これを不当な評価として徹底した抵抗を行っているため。
 10月10日にはbcMetals社が100%の権益を有するBC州のRed Chris銅金プロジェクトについて、中国の Global International Jiangxi Copper Mining社(GIJCM社)との間で、同権益の75%と鉱石全量の買鉱権をGIJCM側に移転し、自社の持ち分を初期投資負担の無いフリーキャリー分25%のみとする仮合意を締結した。GIJCM社との提携については、今後bcMetals社は臨時株主総会を開催し株主の2/3を得ることが必要となるが、仮に否決される場合、GIJCM社に違約金100万US$を支払うことが求められる。
 更に10月20日には、bcMetals社経営陣は株式を新規発行し既存株主へと割り当てる株主権利プラン(いわゆるポイズンピル)を行使すると発表。これによりbcMetals社株式価値は希釈化し、Imperial Metals社にとって全額現金による買い受けオファーの維持は困難になる。加えて、Imperial Metals社は既に10%程度のbcMetals社株式を保有しており、大きな不利益を被ることになる。現TOBは11月2日を応募期限としていたが、これを中止し、今後Imperial Metals社は現行0.95C$の買い受け価格の引き下げ、中国GIJCM社との提携に反対するbcMetals株主との連携を探るほか、bcMetalsの株主権利プランの差し止めを求めてゆく考えであるという。
 bcMetals社の主要資産はBC州北西部のRed Chris斑岩銅金プロジェクトのみと言ってよい。同プロジェクトの鉱量は、確定分で1億8,500万t、平均品位、銅:0.41%、金:0.32g/t。資源量として4億4,000万t、平均品位、銅:0.34%、金:0.26g/tが計上される。BC州政府の環境影響評価調査は2005年のうちに終了している。
 bcMetals社が提携を探るGIJCM社は香港ベースの企業で、豪州やカナダなど海外の非鉄金属資源の獲得に特化した投資会社。Shanghai Shenxin Investment社が51%、中国最大の産銅企業Jiangxi Copper Mining社が49%をそれぞれ出資する。GIJCM社は今後Red Chris鉱山開発の起業費2億1,500万US$のうち、1億500万US$を拠出。残りの1億1,000万US$は英国の投資銀行Investec Bankのプロジェクト融資で賄われる。予定額を越える資金についてはGIJCM社一社がこれを負担する。
 Imperial MetalsはBC州内にMount Polley(権益100%保有),Huckleberry(50%、残り50%は日本のコンソーシアム保有)の二つの稼行鉱山を保有する。2005年の生産金属量はMount Polley鉱山が銅3,000万lb、金23万4,000oz、またHuckleberry鉱山では銅7,300万lb、モリブデン53万lbであった。

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