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レアメタル
2006年10月24日 ジャカルタ 池田 肇

インドネシア・Bangka島の錫製錬所閉鎖

 地元紙等によれば10月9日、インドネシア政府がBangka島にある民間経営の3か所の錫製錬所を閉鎖したと明らかにした。この製錬所閉鎖で、少なくとも月産2,400tの減産となる見込みである。錫製錬所を経営するCV DS Jaya Abadi社は7日から製錬所の操業を全面中止していると明らかにしたほか、CV Dona Kembara Jaya、CV Bangka Putra Karya両社も製錬所を閉鎖したが、これは同国政府から錫製錬所の生産の関する適切な認可を受けていないことやロイヤルティを支払っていないことが判明したためである。
 CV Dona Kembara Jaya、CV Bangka Putra Karya両社は、それぞれ錫を月産800t生産しているが、前週から生産を中止している。Jaya Abadi社も月産800t生産しているが、6日にインドネシア政府の命令で閉鎖、生産した錫地金は地元警察に差し押さえられている。各社とも生産再開のメドは立っていない。
 Jaya Abadi社は、日本、韓国、欧州、米国などの顧客に対して出荷再開には1~2か月を要する見込みだと伝えている模様だ。Dona Kembara Jaya、Bangka Putra Karya両社は出荷不可能なためフォースマジュール宣言を発動している。
 インドネシア政府は10月1日に3社に75名の警察官を派遣、各社の経営者など最高幹部6名を逮捕している。
 Jaya Abadi社は、地方政府から操業認可を取得している、操業認可がなければ過去4年も生産を続けていないと反論し、弁護士に操業再開に向けた交渉を政府側とさせている。
 Bangka島には現在、民間経営の錫製錬所が20社存在しており、月産4,000t生産している。最大手の錫製錬所は、国営のPT TimahとPT Koba社で、2005年はそれぞれ4万100t、2万1,380t生産している。
 この閉鎖で一部で地元住民が暴動を起こしているとも伝わっているが、シンガポールなどの市場での錫買い付けは現在のところ支障は出ていない模様だ。

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