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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年10月31日 サンティアゴ 中山 健

チリ・鉱業協会会長、チリ銅鉱山業界の課題について語る

 10月20日付け地元紙等の報道によると、チリ鉱業協会(SONAMI)Ovalle会長は、記者会見を行いチリの鉱山業界の現状と将来克服すべき課題について、概要次のようなコメントを行った。
 鉱山業はチリの経済・社会開発の大きな柱である。国内総生産の6%、輸出総額の60%を占めている。また、国内の各種産業の中でも最も国際競争力に秀でた分野でもある。チリ鉱業協会の調査によると、2006年の銅の生産量は5,400,000t、輸出額は380億US$に達する見通しである。これは1日当り1億US$以上輸出している計算になる。このような大発展を遂げることができたのは、豊富な資源に恵まれたこと、数多くの優れた能力を持つ経営者、中間管理職、従業員を育成できたこと、国及び地方自治体の政策が適切で且つ行政手腕が確かであったこと等による。このため過去30年間に300億US$を超える投資を呼び込むことができた。
 世界の銅生産量の伸び率は銅消費量の伸びに追い付かず、恒常的な在庫不足を来たしている。チリ鉱業協会は、銅価格は年内は3US$/blのレベルを維持するが、その後徐々にではあるが下がっていくと予想している。
 我が国の経済・社会の発展を維持するためには、鉱山業界が将来解決しなければならない課題がまだまだ沢山残されている。国際競争力の強化、鉱山業界と教育・科学振興との関係強化、人材育成・技術開発・技術改革の強化を行う必要がある。また、鉱山業界に対する規制の緩和、エネルギーと水の安定供給の確保、探鉱促進制度の開発、鉱山開発のための資本市場の形成、中小鉱山の振興等々、課題は山積している。更に、下請企業、副原料供給企業の育成も重要な課題である。例えば、鉱山業界が2005年に鉱山操業に必要な副原料とサービスに支払った金額は30億US$に達している。この約半分は海外から調達したものである。チリ独自の技術で鉱山を操業できるようにすることが我々の目指す最大のチャレンジであるといえる。技術革新を推進し、経営者・労働者の育成を図ることなしに、真に国際競争力を持った鉱山業界を築き上げることはできない。

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