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ニュース・フラッシュ

2006年10月31日 バンクーバー 宮武修一

米国・Glamis Gold社とカナダ・Goldcorp社の合併、実現に向け前進

 在バンクーバーで産金第6位のGoldcorp社と、米国ネバダ州をベースとする産金中堅Glamis Gold社との株式交換による友好的合併計画について、現Goldcorp社の1.5%の株主であり、かつての同社設立メンバーでもあったRob McEwen氏は株主価値を毀損する経営判断として合併計画を批判、オンタリオ州高裁に対し、Goldcorp社臨時株主総会を開催し株主の是非を問う評決を行うよう提訴していたが、10月24日、高裁はオンタリオ州会社法に抵触しないとする判断を示し、この訴えを退けた。McEwen氏の動きは、オンタリオ教職員年金基金ら他の株主の支持を受けるなど、Glamis社との合併の行方を不透明にしていたが、この判断により合併の障害が取り除かれたことになる。
 またGlamis社側では、合併に向け臨時株主総会を開催し株主の2/3の支持を得る必要があったが、10月26日の評決の結果、2/3を大きく上回る98.6%の支持を取り付けた。両社の合併に向け、メキシコ連邦競争委員会の承認が残っているものの、これにより両社の合併に向けての環境はほぼ整ったことになる。
 Glamis Gold社とGoldcorp社の経営陣は8月31日、Glamis一株あたりGoldcorp社1.61株を交換する等価株式交換による合併計画を発表していた。両社とも合併などを通じここ数年急速に業容を拡大してきた産金中堅企業同士。両社とも低コストの産金と、ヘッジを行わない販売スタンスを特徴としている。新会社におけるそれぞれの株主の構成割合はGoldcorp社60%、Glamis社40%。新会社名はGoldcorp社で、本社はバンクーバーに置く。現Goldcorp社CEOのIan Telfer氏が新会社の会長、Glamis社CEO Kevin McArthur氏が新会社のCEOをそれぞれ務める。新会社の金保有量は、確定鉱量分の金量として430t、推定鉱量分を含めると1,200t。新会社の時価総額213億US$はBarrick Gold社、Newmont社に次ぐ産金第三位の規模である。仮に合併が実現しない場合、Glamis社はGoldcorp社に対し、ペナルティ2億1,500万US$を支払う義務が生じる。

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