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ニュース・フラッシュ

2006年10月31日 バンクーバー 宮武修一

カナダ・Barrick Gold社、対Nova Gold社TOBを増額

 Barrick Gold社は10月24日、対Nova Gold社への全額現金による敵対的TOBの提示額を見直し、Nova社一株当たりの買い受け金額14.50US$を約10%増額し16.00US$とすると発表した。これに伴い、Nova社の買収総額は15億US$から17億US$へと増加する。新たな提示額は直近のNova社株価に37%のプレミアムを載せた額に相当しており、Barrick社CEO Wilkins氏は「我々の最善かつ最終的な提示額であり、Nova社株主の期待価額に達したものと確信している」と述べた。Barrick社はTOBの応募期限を新たに11月7日に設定、50.1%の株式取得をTOB成立の条件としている。
 これに対しNova Gold社は同社株主に対し、Nova社経営陣が新条件について評価し終えるまでBarrick社TOBには応募しないよう訴えている。Nova社の5%の株式を有する投資会社Sprott Asset Management社のように、引き続きBarrick社TOBに応募することはないとの意思を早くも明確にする株主が存在するなど、本TOBの成否の見通しは現状では明らかではない。
 Nova Gold社はBarrick社TOBを敵対的とし、Pioneer Metals取得に関する守秘義務を巡る提訴など強硬に反発してきたが、これまでに第三者からの対抗ビッドは得られていない。他方Barrick社側も過去条件を変更することなく、三度にわたり締め切りの延長を強いられてきているところ。
 Nova Gold社の主要資産としてはアラスカ州のDonlin Creek金プロジェクト(金量520t)のほか、カナダBC州のGalore Creek銅金プロジェクト(銅量298万t、金量165t)がある。Barrick社は Galore Creekプロジェクトにも関心が高いとされ、2008年に終掘したBC州のEskay Creek鉱山を補完する存在として捉えている模様。

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