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ニュース・フラッシュ

2006年11月14日 サンティアゴ 中山 健

チリ・Los Pelambres鉱山廃さいダム建設に高等裁判所が工事許可取り消しの判決

 11月7日および8日付け地元各紙は、サンティアゴの高等裁判所が、11月3日、Los Pelambres鉱山が第IV州に建設中のEl Mauro選鉱廃さいダムの工事許可の取り消しを命じる判決を下したと次のとおり報じた。
 Los Pelambres鉱山では現在使用している山元のQuillayes廃さいダムの容量が限界に近づいていることから、増産計画に併せ山元から35km下流のEl Mauroに廃さいダムを建設している。2004年に水資源総局(DGA)の許可を取り2005年から建設を開始し、2007年末に完成する予定であった。建設費総額は約5億30百万US$で現在の工事進捗率は総工事量の58%と云われている。
 同廃さいダムの建設に対しては、2005年11月にダム建設用地近くのPupio峡谷の農地所有者数人が水利権を侵害されたとして提訴していた。11月3日サンティアゴ高等裁判所第3法廷で行われた同裁判の判決文には、「廃さいダム建設工事はPupio峡谷の水を汚染し、原告側の水利権を阻害するものである。よって、本廃さいダムの建設許可を取り消す」と明記されている。この判決は、間接的にLos Pelambres鉱山に建設工事の中止を命じるものと受け止められている。原告側は「この判決は工事差し止め命令であり、会社は直ちに工事を中止しなければならない」と主張。一方Los Pelambres側は、高等裁判所の判決に関して、「本建設工事は行政当局から得た正式許可に基づいて行ってきたものであり、当社こそ被害者である。判決の無効を訴えて最高裁判所に上訴する。最終判決が出るまで戦い抜く覚悟である」とコメントしている。高等裁判所に許可の取り消しを命令された水資源総局も同時に最高裁判所に上訴する構えを見せている。
 なお同鉱山では、2007年7月までに鉱石処理能力の引き上げ(現在の114,000t/日から197,000t/日)に係るスタディーを行うこととなっている。

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