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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2006年11月21日 サンティアゴ 中山 健

ブラジル・CVRD非鉄金属部門新会社を設立しロンドン証券取引所に上場を計画

 11月14日付け地元紙等は、CVRDは海外証券市場に登録すべく最近買収したIncoを含め同社の全ての非鉄金属資産を一括して新会社を設立することを計画していると報道した。新会社の資産は銅、ニッケル、アルミを含んだ同社の非鉄部門より形成され、その市場価値は270億から300億US$規模になると見込まれている。
 新会社「CVRD Base Metals」設立は、今後同社の海外展開において牽引車の役割をなすだけに極めて戦略的な意味を持つと同社の関係者は述べている。CVRD Base Metals設立は同社がInco買収を描いた時点で既に存在しており、Inco買収戦略の一部をなしていたと言われている。この計画はInco買収の為に背負った債務を早急に処理するのが狙いであるが同社大株主筋の抵抗があるといわれている。当初計画では新会社株を2007年第1四半期に公開し、それにより50億から70億US$の資金を調達しInco買収で発生した債務のかなりの部分の返済を目論んでいた。このようにCVRD Base Metalsは、戦略的な重要性を持ってはいるが、CVRDのコントロール株主の間に抵抗がある模様で、CVRDのホールディング会社であるValeparの中にはCVRDの企業としての方向性を決める権限が損なわれる事を懸念する向きがある。
 また新会社設立は、CVRDにとって今後他の鉱山会社の買収統合により同社が発展して行くために必要な買収資金の受け皿が出来ることの意義が大きいと見られている。
 新会社はその規模からしてロンドン証券取引所で取引されるビッグ100のFTSE100インデックス構成メンバーの候補となるのは先ず間違い無いと見込まれている。
 また地元紙は、CVRDはこのプロジェクトが成功すれば、CVRD Base Metalsを経由してXstrataとの統合という野心を持っているとも報じている。Xstrataは最近Falconbridgeを買収しており、もしXstrata買収が実現すればCVRDは最終的に買収に失敗したNorandaをも抑える事になる。
 Incoを買収し、BHP Billitonと肩を並べる資源総合企業になったCVRDの今後企業戦略には目を離せない。

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